アトピー体質(遺伝的要因)は遺伝します。
ただし、遺伝的要因を持ってる人すべてに
アトピー性皮膚炎が起こるわけではありません。
アトピー体質は それほど特別なものではなく、
全体の25〜30%は素因を持っているといわれているのですが、
実際にそれほど多くのアトピー患者に、
その遺伝的素因が見られるわけではないようです。
それよりも、
生まれたときから受けてきた、さまざまな生活環境因子や、
生活習慣因子の影響がより大きい
のです。
遺伝的な背景がもとで生じる病気にはアトピー性皮膚炎のほか、
気管支喘息、アレルギー性鼻炎などがあります。
また、ある一定の素因から生じる疾患という意味では、
高血圧、糖尿病なども同じです。
つまり、人間はこの世に生まれてきた以上、
何らかの病気になるような遺伝子を持つことは避けられないことだ、
といっても過言ではないのです。
ですから、大切なのはアトピー疾患として症状を出さないことで、
生活環境、生活習慣が大きなウエイトを占めるということですね。
ア トピー性皮膚炎の体質を決める遺伝子は、
現在のところまだはっきりとわかっておらず、
また、遺伝子操作でもしない限り、
その体質を変える方法はありません。
しかし、かゆい湿疹さえなければ生活に支障はありません!
あまり深刻にならずに、
それよりも、生活環境や生活習慣を見直して、
アレルギーやアトピーの 原因を取り除くように努力してみてくださいね。
